
円仁会株式会社の上村です。
最近、「訪問看護ステーションのフランチャイズは作らないのですか?」というご相談をいただく機会が増えてきました。
話を伺うと、多くの事業者が共通した課題を抱えています。
- 人材採用が難しい
- 採用しても定着しない
- 管理者や現場スタッフの負担が大きい
- 組織化が進まない
つまり、多くの課題の根本には「人」の問題があります。
私は以前から、訪問看護事業は人材によって成り立つ事業だと考えています。
だからこそ、現場に負担があるのであれば、その負担を軽減するための投資を行うべきだと思っています。
例えば、自家用バイクを利用して訪問を行うリハビリスタッフには手当を支給しています。
一見するとコストに見えるかもしれません。
しかし、私たちはそれを単なる経費とは考えていません。
訪問看護の現場では、雨の日も暑い日も寒い日も利用者様のもとへ伺います。
時間管理や移動負担も決して小さくありません。
そうした現場の努力によって地域医療は支えられています。
専門職として地域を支える方々が、安心して長く働ける環境を整えることは経営の責任です。
採用が難しい時代だからこそ、待遇だけでなく働きやすさや組織設計も含めて考える必要があります。
私たちは、
「採用は設計」
「定着も設計」
「働きやすさも設計」
だと考えています。
精神論だけでは組織は続きません。
人を大切にするという考え方を、制度や仕組みとして形にしていくことが重要です。
訪問看護業界では、人件費を抑えることで利益を確保しようとする考え方もあります。
しかし私たちは逆の発想を持っています。
人への投資によって採用力が高まり、定着率が向上し、結果として利用者満足度や事業の安定につながる。
その循環こそが持続可能な経営だと思っています。
もし将来的に訪問看護のフランチャイズモデルを構築するとすれば、私たちが目指したいのは単なる店舗展開ではありません。
「人を大切にすることが、きちんと事業として成立する」
そのことを地域ごとに証明していく仕組みです。
訪問看護の未来は、人材不足を我慢で乗り切ることではなく、人が活躍できる環境を設計することによって切り拓かれると考えています。