
円仁会株式会社の上村です。
今回はケアマネジャーの待遇を再設計する─年収引き上げと役割再定義の考え方について、お話します。
ケアマネジャーの待遇見直しについて
円仁会では現在、ケアマネジャーの待遇について、構造的な見直しを進めています。
単なる給与の引き上げではなく、「役割に対して適正な報酬を設計する」という観点からの再定義です。
一般ケアマネ:年収500万円水準への引き上げ
まず、一般ケアマネジャーについては、年収500万円水準までの引き上げを検討しています。
ケアマネ業務は、書類作成や調整業務といった側面だけで評価されがちですが、実態はそれにとどまりません。
多職種との連携を前提に、利用者にとって最適なケアを設計する役割を担っています。
この責任と専門性に見合った水準へと、報酬を見直していく必要があると考えています。
主任ケアマネ:マネジメント職としての再定義
主任ケアマネについては、現行の年収水準(約555万円)を見直し、580万〜600万円レンジでの再設計を進めています。
ポイントは、「プレイヤーの延長」ではなく、マネジメント職としての明確な位置づけです。
- 人材育成
- チーム全体の品質管理
- 業務の標準化
これらを担う役割として再定義することで、組織としての再現性を高めていきます。
管理者:経営責任に基づく報酬設計へ
管理者については、現場責任者ではなく、事業運営を担う立場として再設計を行います。
現行の約625万円から、
固定給+成果給という構造へ移行し、650万〜680万円レンジを想定しています。
ここで重要なのは、
「役割」ではなく「責任範囲」に応じた報酬設計です。
- 収支管理
- 人員配置
- 事業成長
これらを担うポジションとして、経営に近い視点での評価体系へと移行していきます。
ケアマネは「意思決定職」である
ケアマネジャーの本質は、単なる調整役ではありません。
- 利用者
- 家族
- 医療機関
- 介護サービス
これらを横断しながら、最適なケアを設計・判断する「意思決定職」です。
加えて、担当件数の多さや緊急対応など、業務負荷も高く、責任の重い職種です。
だからこそ、待遇もまた「なんとなく決まるもの」ではなく、
役割と責任に基づいて設計されるべきものだと考えています。
待遇は“思想”ではなく“設計”で実現する
働きやすさや人材確保を語る上で、待遇改善は欠かせません。
しかし、それは精神論ではなく、
事業構造・役割定義・評価制度の設計によって実現されるものです。
今回の見直しも、その一環です。
時代に先駆けた取り組みとして、段階的に実行していきます。