― 単独運営から複数ステーション展開を視野に入れよ ―

訪問看護ステーションを開業しようと考えるとき、多くの方が「まず1つ成功させること」に集中します。

もちろん間違いではありません。
しかし結論から言えば、訪問看護ステーション経営は、最初から複数年計画で複数拠点展開を前提に設計すべき事業です。

なぜならこの事業は、「単独で安定させる」よりも、複数拠点化によって安定する構造だからです。

訪問看護は、人材依存度が極めて高いビジネスです。

  • 管理者が抜けたらどうなるか
  • エース看護師が退職したらどうなるか
  • 利用者が急減したらどうなるか
  • 診療報酬が改定されたらどうなるか

単独経営では、これらの影響をダイレクトに受けます。

売上が1拠点に集中しているため、リスク分散ができないのです。

では、2拠点、3拠点、10拠点と増えると何が起きるのか。

  • 人材の相互フォローが可能になる
  • 管理機能を共通化できる
  • 本部機能を持てる
  • 採用力が上がる
  • 取引先との関係が強くなる

経営は「点」から「面」へと変わります。

1拠点が揺れても、全体として安定する構造を作ることができるのです。

訪問看護は、開業1年目から高収益が出る事業ではありません。

一般的には、

  • 1年目:基盤づくり
  • 2年目:黒字安定
  • 3年目:次の展開を検討

という流れになります。

重要なのは、1拠点を完成させてから次を考えるのでは遅いということです。

最初から、

  • 2年後には4拠点展開
  • 5年後には10拠点展開
  • 管理機能をどう設計するか
  • 誰を事業責任者として育成するか

を描いておくこと。

これが経営です。

訪問看護の管理者は、現場責任者です。
経営責任者ではありません。

経営と現場を分離しない限り、複数拠点展開は成立しません。

  • 管理者は現場を守る
  • 経営者は構造を設計する

役割を明確に分けることが、複数展開の第一歩です。

「まずは1つ成功させてから考える」

これは職人思考です。

経営者思考は違います。
最初から全体像を描き、その一部として1拠点目をつくる。

この違いが、3年後、5年後の差になります。

複数展開の目的は、単なる売上拡大ではありません。

組織をつくることです。

訪問看護は社会的意義の大きい事業です。
だからこそ、“疲弊する個人経営”で終わらせてはいけない。

持続可能な仕組みに昇華させるべきだと考えています。

まるっとけあ訪問看護ステーションでは、12拠点をドミナント展開しています。
現場視察もお引き受けしています。

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